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8. システムトレーダとは?そして目指すべき売買ルールとバックテストの関係性は?

2021年03月17日

システムトレード基本と原則 9章

売買ルールの第一歩

トレーダーは以下の3タイプがいます。

3つのトレーダータイプ

この図の通り、システムトレーダー(メカニカルトレーダー)は厳格なルールから発せられる売買シグナルに従いトレードを行います。

その逆が裁量トレーダーで、彼らは自分自身の”裁量”に従いトレードを行います。

そしてその中間が裁量的なシステムトレーダーです。
ルール自体は体系的に構築した上で、そのルールに”いつ従うか”は自分自身の裁量で判断するスタイルです。

裁量トレードはシステムトレードと比べ、心理的な負荷が高いと言われています。確かに信じるものが自分の”裁量”しかなく、負けが続いた時のメンタルダメージが考えられます。

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ほとんどの人は裁量トレードから始める

そのまま裁量トレーダーとして利益を積み上げるのは一握りで、
多くの場合失敗や経験を踏まえ、段々と裁量トレードを体系化し、システムトレード化していくのです。

裁量トレーダーからシステムトレーダーへ

もしあなたがこれからトレードを始めるのであれば、
最初からシステムトレードを行うか、もしくは体系化された裁量トレーダーになることをオススメします。

システムトレード売買ルール

ではシステム化された売買ルールを考えていきましょう。

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上の記事でも説明した通り、トレーディングスタイルの手法は2つです。

『逆張り』か『順張り』です。

トレーディングスタイル

筆者の言葉を引用します。

私はまずトレンドトレーディングの良い売買ルールを作ることにエネルギーを注ぐのが良いと思う。(中略)しかし、十分に時間を使って成功を積み重ねたら、補完的な売買ルールとして逆張りの売買ルールを作ることも目指した方が良い。

システムトレード基本と原則 第9章

つまり目指すべきは、順張り(トレンド)の戦略と逆張り(スイング)の戦略、両方の売買ルールを持つことです。

そうすることで、どの期間でも安定して収益が出せるよう互いを補完できるようになります。

スイング対トレンド

順張りの戦略しかないとレンジ相場では負けが続く危険性が、
逆張りの戦略しかないとトレンド相場では大きく損失を出す危険性があり、

複数の互いに異なる特徴を持った戦略を持ち合わせることが大切です。

売買ルールの独立性

これを戦略の独立性といいます。

独立の逆、つまり依存しているとどちらも共倒れになる可能性があり危険性が非常に高いです。

作るべき売買ルールの方針は分かりました。では、1つ1つのルールはどのように作れば良いのでしょうか。

トレード計画

トレード計画は次のことをいつどこで行うかを明確に指示する必要があります。

仕掛けは重要ではない?

仕掛けは手仕舞いより重要ではないという言葉は聞いたことがありますでしょうか。

トレンド相場であればトレンド中にエントリーができさえすれば良いので、利益を確定する手仕舞いの方が重要である、といったロジックでこれは語られます。

しかし、仕掛けは極めて重要です。なぜなら、

仕掛けで損切りの逆指値を置く位置を決め

→それにより損失の可能性がある額が定まり

→リスクからLot数も決定され、損失と利益の期待値が定まるためです。

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仕掛け次第で持てるLot数も決まり、売買ルールで一番重要な期待値の負の場合を決定するためです。

トレードを行うのは、プラスの期待値があるからです。
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仕掛けのタイミングでは先がどうなるかは分かりませんが、リスク管理は自分の手で出来ます。期待値をプラスに持っていけるよう検証するのみです。

損切りの逆指値を離して置きたい誘惑に負けない

売買ルールが利益を生んでいるように”でっち上げる”簡単な手法は、損切りの逆指値を離しておくことだ。

システムトレード基本と原則 第9章

確かに、損切りを離して置けば、手仕舞いポイントまでの余地や時間を戦略に与え、勝率が高くなるでしょう。

そのため、損切りポイントを離すことをしてしまいがちです。

しかし、それでは相場の最大の逆境、つまり過去データにはないような損失の発生時に大きくダメージを受け、結局は期待値を下げ、破産確率をあげます。

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でも確かに遠くに置きたいと思う人も多いと思います。

なのでこう考えましょう。

損切りを近くに置き→レバレッジを高める

損切りが近い

→負けの損失リスクが小さい

→ポジション(Lot数)を大きく取れる=レバレッジを高められる

損切りを近くにおけば、ポジションを大きく取れます。これは資金管理方法で確認した通りです。

レバレッジを高めに設定できるというメリットを意識できれば、損切りを近くに置くことも良いと思っていただければ幸いです。

最後はバックテスト

トレード計画を作ったら、次にやることはTESTの手順に従って売買ルールの期待値を検証することだ。
期待値がプラスで純資産曲線が1つや2つの並外れたトレードに頼らず滑らかになれば、良い売買ルールを作ったと自信を持って良い。

システムトレード基本と原則 第9章

この本ではTESTという名称で語られていますが、これはバックテストです。

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バックテストで勝率とペイオフレシオ(平均利益÷平均損失)を用いて、破産確率を計算し、0%であることを確認できれば利益を出し、相場で生き残れます。

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まとめ

売買ルールのスタイル、目指すべきゴール、
そして最後はルールをバックテストで検証あるのみ、
ということが確認できたかと思います。

次回はより具体的な『トレンドトレーディング』の特徴とその作成留意点を説明できればと思います。

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