10. トレードでのメンタル管理心理学 -資金管理・売買ルールに続く最後のピース-

2021/04/21

検証
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システムトレード基本と原則 10章

管理すべき4つの心理

FXを始めとするトレーディングにおいて重要な3本の柱は

『資金管理』『売買ルール』『心理』でした。

最後の心理に関する内容です。

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心理とは具体的には以下の4つのコントロールです。

  1. 希望のコントロール
  2. 強欲のコントロール
  3. 恐怖のコントロール
  4. 苦痛のコントロール

希望をコントロールする

希望は損切りされる前に生まれる最後の感情です。

相場が損切りポイントから数ティック離れると希望は膨らみ、再度上昇するのではないかという希望が生まれます。

それはトレーダーが負けること、そして資金が減少することを嫌い
より良い方向に進むことを文字通り希望してしまうから生じる心理です。

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この対処法はただ一つ、それは『負けても良いようにすること』

正しい資金管理を行い、負けが口座にダメージを負うことがない
期待値がプラスであることを知っているので、ゆくゆくは勝ち取り戻せること

そのようにして(無駄で危険な)希望をコントロールします。

強欲をコントロールする

人間は自分の持っているものに満足していない時に強欲が生まれます。

トレードにおいては、

  • 自分は他人より利益を逃しているのではないか
  • トレード回数が少ないから利益を逃しているのではないか
  • もっとレバレッジを効かせた方が良いのではないか

このような心理が『強欲』です。これは誤った行動を招きます。

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大きな取引を行い損失を膨らませ、

その損失を取り戻そうと再び大きなリスクを負い、それは正気を取り戻すか破産するまで続いてしまいます。

この対処法は、適切な期待値=リターンを設定し従うこと

プロですら年間+20%ほどの期待値を設定しています。

レバレッジを効かせればもちろんそれ以上のパフォーマンスを出すこともできるかもしれませんが、長く続く保証はありません。

一番大切なことは破産(=退場)しないことです。

恐怖をコントロールする

次は負ける恐怖や失敗する恐怖との戦いです。

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人間の恐怖は分からないことがあるから起こります。

将来は不確実であり、トレードが成功するか失敗するか分かりません。

その対処法は、最悪を想定しましょう。

目の前のトレードでは負けると思って取引すること。

つまり短期的にはマイナスの期待値であると思い、このトレードも負けるものだと思ってエントリーします。

そしてそれは中期的にもマイナスの期待値であると思いましょう。

つまり、自分自身は今最悪のドローダウン中でトレードを行っていると思うことです。

分からない将来を最悪なシナリオでまず固めてしまいます。

そうすればそれ以上の出来事しか起こらないし、
自分が練ったトレード計画を邪魔する恐怖を克服できるようになります。

苦痛をコントロールする

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まず滅多に勝てない。トレンドトレーダであれば67%は負けている。

そもそも1つのトレードで少しでも損をしたら傷付くだろうし、

何ヶ月も利益が出ていなければまた傷付く。

利益が出たら出たで、もう少し保持していればもっと利益が出ただろうと思い傷付く。

人間は損はもちろん、取り損なった利益を想像するだけでも傷付いてしまう。

色々なブログや本を読み勉強しても利益が出ないことはあるし、

バックテストで何度も検証しても良い手法が見つけられない時もあります。

このような苦痛を長く味わうと自分のトレード計画や売買ルールを疑い出してしまいます。

人によってはこの閾値、つまりどのくらいの苦痛で疑い出してしまうか様々でしょう。

でもここで以下のことを認識すれば、苦痛をより耐えれるようになるのではないかと思います。

  • 苦痛は至る所にある
  • 成功した人も皆経験するものである
  • それを乗り越えてトレードを遂行することが成功につながる

苦痛を知り、苦痛に備えましょう。

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でも心理より大切なこと

今までの内容から薄々気づいているかもしれません。

心理より大切なことは『資金管理』そして『売買ルール』です。

その2つが伴っていない場合はどんなに心理を管理したところで勝てません。

『心理』はその2つをしっかり遂行するための最後のパワーというわけです。

そういう意味では心理は最後のピースです。

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確かにバックテストや実際の資金を投下する前のフォワードテストでは心理の影響はなかったはずです。

厳格な『資金管理ルール』としっかり検証を行った『売買ルール』を本当にトレードして初めて、この心理を意識する必要が出てきます。

心理の強力な武器

それはトレーダーが自分の破産確率を0%に下げる方法を学び、プラスの期待値に基づく戦略を持つこと

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