2021年07月18日
バックテスト結果でMFE/MAEを確認していますでしょうか?
MFE/MAEとは何か説明し、それらを知ることで改善できる内容を説明します。
ほとんどのトレーダは取引の利益と損失にのみに着目します。しかし、取引中の含み益、含み損に着目するとより良い戦略にするためのヒントが得られます。
MFEとMAEは上記の略です。
MFEの直訳は最大の有利な方向への移動、MAEは最大の不利な方向への移動となります。
意訳すれば、最大含み益/最大含み損です。
買いエントリー場合、ポジション保持中の最高値での利益がMFE、最安値での損失がMAEとなります
このような相場でトレードを行った場合、MFEとMAEはこのようになります。
MFEは最大含み益です。つまり、そのトレードであなたが得ることができた可能性がある最大の利益となります。
ここでのベストは最大含み益のタイミングで決済をして、MFE=取引利益となることです。
ただ、実際にポジションを持っている時、今が最大の利益かどうかはわかりません。
含み益が最大+10,000円まで行っても決済のタイミングで利益が+5,000円になる場合もよく起こり得ます。
下の図はあるバックテスト結果でX軸にMFE、Y軸に利益としてプロットしたものです。
MFE=取引利益となる場合、この図は右肩上がりの直線上にプロットされます。
右下にずれているものはMFE>利益となっている取引となり、含み益を溶かしてしまっていることになります。
完全にMFEと利益を一致させることは不可能ですが、乖離が大きい場合の対処法は
利確とトレイリングストップです。
固定のpipsを獲得したらExitするようルール化することで、含み益を溶かさないようにする方法です。
しかし、利確幅を小さくすることは獲得利益の減少につながる場合もあるため、慎重な調整がマストです。
そこでおすすめなのがトレイリングストップです。トレイリングストップは価格変動に合わせて利確(損切り)ポイントを変化させる手法です。
極端な話、エントリー以降の最高値から-10pipsの位置になったら必ず決済する とすれば
利益がMFEより10pipsだけ低い位置に固定できます。
バックテストアプリContraでは下記の記事にあるように期間最高値/最安値を使用することでトレイリングストップを検証できます。
MAEは最大含み損です。資金管理、リスクマネジメント的にはMFEよりも重要な指標と言えます。
ある取引で+50pipsを取得したとします。しかしポジション保持中に-100pipsまで損失が広がっていたとしても、バックテスト結果には+50pips獲得した取引としてカウントされます。
でも実際の取引中に-100pipsの損失が生じる戦略は適切でしょうか?証拠金は耐えられるようマネジメントできているでしょうか?
下の図はX軸にMAEを取り、左に行くほど最大含み損が大きくなっていたことを示します。Y軸は決済利益(損失)です。
MAEは損失リスクです。確かに含み損ですので決済しなければ損失にはなりませんが、
含み益が急激に増大して証拠金維持率が低下し、ロスカットされてしまう可能性もあります。
このような戦略は使用するべきではありません。
MAEを減らす方法は損切りとトレイリングストップです。
損切りを置くことでそれ以上の損失は発生しません。
例えばエントリー時から-30pipsに損切りをおけば、最大含み損=取引損失となり、30pips分の損失に限定できます。
むしろMAEは損切りポイントの分析のためとも言えます。損切りポイントも戦略によってどの地点に置くのが良いか異なります。
自分の戦略がどの程度のMAEとなるか確認して、有効な損切りポイントを探してみましょう。
また、トレイリングストップはMFEの時と同様、MAEでも有効です。こちらも損失を制限してくれる手法ですので、ぜひContraをお持ちの方は期間最高値/期間最安値を使ってみてください。
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