2021年06月10日
FXは平日の24時間で取引可能です。それは各国の市場がそれぞれの時間帯を担っているためです。
それぞれの市場における特徴があるのか検証していきます。
世界の主要な4つの市場の時間帯は以下のようになります。
下の図は2015年から2021年におけるUSDJPYの各時刻取引量の平均を表しています。
日本はUTCから9時間の時差があるため、GMTが0時の時日本は9時となり日本市場が開きます。
まず日本市場が開いた直後に取引量が多くなっています。10時頃に仲値というその日基準となるレートが決定されますので、その前後に取引が多くなっていると考えられます。
そして日本市場がクローズする直前の16-17時が2つ目のピークとなり、この時間からロンドン市場へと移っていきます。
そして最大のピークがロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開かれる時間帯です。日本時間の22時から翌日1時までが取引が多い時間ということです。
その後、ニューヨーク市場からオーストラリア(オセアニア)、そして日本市場へと移っていきます。
では取引量の次に、2015年から2021年の各時刻での価格変動の特性を調べてみます。
その1時間でUSDJPYが上がった割合が下の図です。
つまり50%を超えると、その1時間ではUSDJPYが上がることの方が多いということになります。
基本的にはどの時刻も46~54%に収まっています。ただ、UTC22時日本時間7時だけ突出しており、この1時間では円安ドル高が進むことが多いようです。
あとは日本市場が空いている時間でいうと10時以降の取引量が減少する時間では価格は下がることが多く、後場に連れて価格が上がることが多いようです。
下の図は2015年から2021年の曜日ごとの取引量の平均を表しています。
月曜から木曜にかけて右肩上がりに取引量が増えています。
またGMTで金曜日は取引が21時までとなっているため減少しており、土曜日は完全に市場が休みなので取引はなく、日曜日は夜21時から取引ができるためこのような結果となっています。
1ヶ月の31日間で日付ごとに価格変動の特性があるか確認します。
オレンジ色の背景をつけた場所は5と10がつく五十日です。五十日は日本企業の決算日となっていることが多く、支払いのための資金調達で円売りドル買いが起こることから円安ドル高が進みやすいと一般的には言われていたりします。
確かに5日、15日は上昇率60%と円安ドル高傾向にありますし、10日、20日、30日も50%よりは上にあるためその傾向は見られます。ただ、25日は47%となっているためこの傾向からは外れています。
一方29日が65%近い上昇率を出している一方、17日は42%となっており、日付の傾向が読み取れます。
上の図は日本市場だけでなく全市場を含めた1日の価格上昇率のグラフでしたので、日本市場が空いている時間で価格が上昇したのか確認します。
矢印をつけたところが五十日です。10日は世界全体よりも日本市場で円安ドル高傾向が強く見られます。
他は20日も日本市場での傾向が強くなっていますが、他の五十日は日本市場の方が円安傾向であることは確認できません。
そのため、結論としては以下のようになります。
10日や15日は五十日の中で円安ドル高傾向が強く見られるが五十日全てが円安傾向にあるわけではない。
また五十日以外の日に強く傾向が出ているところもある。
また傾向と言っても強くて60%程度である。
市場ごとの取引量を確認し、ロンドンニューヨークが同時に開いている時間帯が一番取引量が多く、日本市場も開いた直後と終盤に取引量が多いことが確認できました。
また、曜日ごと日付ごとの特性を確認し、五十日=円安ドル高傾向 は正しいのか確認し、日付によっては傾向があるという部分的に正しいことを確認しました。
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