2021年07月10日
移動平均線とは為替レートの過去の一定期間の平均値を繋いだラインのことです。移動平均線は過去の値動きの平均値から割り出されるため、常に相場を後追いする遅効性の指標です。
未来を予測するといった用途で使うものではなく、相場のトレンドやその強さを見るためのシンプルなテクニカル指標です。
移動平均線には単純移動平均線、加重移動平均線、指数平滑移動平均線の3つがあります。
まずは単純移動平均を理解しましょう。単純移動平均線はsimple moving average(一般的にSMA)と呼ばれていて基本の移動平均線です。
単純移動平均線を表示する際は一般的に短期、中期、長期の3つを表示します。それぞれの期間は自分で設定できますが、例えば短期10期間、中期25期間、長期75期間というように、それぞれに平均値を取る期間を設定します。
1期間はローソク1本分のため、表示しているチャートの時間足によって移動平均線の見た目は変わります。
単純移動平均線は期間内の特定の値の平均値で割り出します。例えば短期を10期間に設定すると現在から10個前までのローソクの特定の値(基本的に終値)の値を足して10で割った値になります。
算出方法からも分かるように移動平均は一定期間内の価格の平均値であるため、特に相場に変動がなければ移動平均線とローソクが重なるようになります。一方で急に相場が変動するとローソクが移動平均線から乖離します。その時移動平均線は相場の変動に遅れて傾きを変えますが、傾きの変化をどれだけ敏感にするかは設定する移動平均の期間によって調整します。
ではContraアプリのチャートモードで移動平均線の期間を変更すると、どのように傾きが変わるのかを確認してみましょう。エントリーでゴールデンクロスを選択し、短期の移動平均期間を変えてみます。
ローソクに近い青色の線が短期の移動平均線です。このように移動平均の期間を短くすれば、それだけ相場の変更に敏感に傾きが変わります。
移動平均の傾きは上方向の場合は上昇トレンド、下方向は下降トレンドを示します。ただし期間を短くしたことによって傾きが出やすくなる一方で、「ダマシ」というトレンドにはならない一時的な価格の変動を読み取ってしまう可能性が出てきます。基本的には移動平均線と価格がある程度解離すると、価格が移動平均に近く傾向があるとされています。「ダマシ」のような一時的な価格の変動の場合は特に移動平均線に収束しやすいので短期の期間の設定の際は注意が必要です。
さてここまでは短期の移動平均線を見てきましたが、長期の移動平均線にも注目してみましょう。長期の移動平均線は35期間の価格の平均であるため傾きが緩やかになります。その分一時的な価格の変動を受けづらくなっているためトレンドのより読み取りやすくなります。
このように移動平均期間を長く設定することでダマシを避けながら、トレンドを読み取る精度を高めることができます。
移動平均線は過去の価格から算出されるためどうしてもタイムラグが発生するという弱点があります。それを克服しようと試みたバリエーションもあります。それが冒頭で触れた加重移動平均線と指数平滑移動平均線です。2つについて簡単に紹介しておきます。
これらは別の記事で詳しく解説しますがいずれの移動平均線も他のテクニカル指標と合わせて使うことが多いため、パラメーターを変えたりしながら使い方に慣れていきましょう。
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