2021年06月01日
チャートとは過去の値動きを表したものです。チャートを正しく使うと、今までに蓄積されたパターンから様々な情報を読み取ることができ、相場の予測に大きな力を発揮します。
チャートを見る前に覚えておきたいのは為替相場を動かしているのは人間だということです。チャートは人が取引した結果を追っただけのものです。例えばチャートを分析して「そろそろ価格が落ちそうだから売ろう」と思うトレーダーが多ければ、売りの注文が多く入り相場が下がることもあります。つまりチャートには群集心理が現れます。チャートからこういった群集心理を読み取ることができればチャンスを増やすことに繋がるでしょう。
チャート画面を開くと最初は情報が多くて混乱するかも知れません。すべての機能を使いこなすのは困難なのでまずはチャートの基本的な見方を知っておきましょう。
チャートの縦軸は価格、横軸は時間を表しています。
チャートには秒足、分足、時間足、日足、週足、月足、年足の時間軸があり、指定した時間軸での価格の推移を確認できます。例えば5分足、1時間足などの短いものを使えば直近での値動きが見れます。また、過去から現在までの値動きをみたいのであれば、日足、週足、月足、年足などを使うと良いでしょう。より長い期間にすることでより遠い過去から現在までの推移が確認できます。
時間足に関してビギナーにおすすめの見方は、まず年足などの長期間での値動きから見始めて、徐々に1時間足や15分足などの短期間の時間足に変えていく方法です。まずは長期の相場を確認してから短期間の時間足にしていくことで、より相場の状態を認識しやすくなります。
チャートの見た目は変更でき、その種類は3つあります。
江戸時代に日本で考案され、今現在でも世界で使われているチャートです。見た目がローソクに似ていることからその名前がつけられ、海外ではキャンドルチャートと呼ばれています。
ローソク足はある一定期間の値動きを始値・終値・高値・安値の4本値で表したものです。15分足であればローソク一本は15分間の値動き、1時間足であればローソク一本が1時間の値動きとなります。
始値より終値が高ければ(=価格が上がれば)陽線、始値より終値が低ければ(=価格が下がれば)陰線と呼ばれます。
なお上の図では黒いロウソクが陽線、白いロウソクが陰線になっており、チャートによって色は異なります。
ローソク足は相場の強弱を視覚的に表したもので、形だけで多くの情報が得られるのが特徴です。
バーチャートは4本値をバーで表現したチャートです。日本ではローソク足が主流ですが、バーチャートは欧米のトレーダーに使用者が多いため、欧州の市場が活発な時間帯で優位性が高いとも言われています。
ラインチャートは終値を結んだシンプルな折れ線グラフです。大まかな動きを把握する際や複数の銘柄を比較するのによく使用されるチャートです。
チャートは価格の推移を追うだけでなく、追加の線を引くことで相場がどう動いていくかを予測します。全トレーダーは同じようなチャートを見ていますが、各々がチャートに多様な線を引くことで相場を分析しています。そして価格が継続して上がっていく、または下がっていくトレンド相場なのか、それともある価格帯で横ばいの状態を保っているレンジ相場なのかを判断します。
これらのトレンドを判断するために最も基本的な線が「トレンドライン」「サポートライン」「レジスタンス」の3つです。まずはこの3つが何を意味しているのかを知ることから始めましょう。
トレンドラインとはチャートに引く補助線のことです。上昇トレンドでは次の安値が前の安値を上回り、下降トレンドでは次の高値が前の高値を下回ります。トレンドラインに沿っているかでトレンドが継続していると判断するため、ラインから逸れたときにはトレンドが転換したと判断する材料になります。
サポートラインとは安値と安値をつなぎ合わせた線のことです。サポートラインを超えて相場が下落するとトレンドが転換したとみなし、さらに相場が下落する可能性が高くなります。逆にサポートラインを下に抜け切れないとトレンドが継続しているとみなし、相場が上昇する可能性が高くなります。
レジスタンスとは高値と高値をつなぎ合わせた線のことです。サポートラインと対になるもので、天井の役割をします。サポートライン、レジスタンスはどちらもトレーダーの拮抗を表しているとされ、どちらのラインを抜けるかで相場がどう動いていくのかを判断する材料とします。
今回紹介したチャートの種類やラインは全トレーダーが意識したり使っていると言っても過言ではありません。冒頭で述べたようにチャートは群集心理が反映されたものです。これらの情報から他のトレーダーが相場をどう分析してどのような取引をするのかを考えていくことがチャート分析の第一歩です。
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