テクニカル分析のMACD(移動平均収束拡散手法)とは 

移動平均コンバージェンス・ダイバージェンス(MACD)とは?

移動平均収束拡散手法(MACD)は、トレンドフォローのモメンタム指標であり、価格の2つの移動平均の関係を示します。MACDは、短期移動平均から中長期移動平均を差し引くことで算出されます。その二本の移動平均が乖離している場合、それはダイバージェンスと呼ばれます。

その計算結果がMACDラインです。その後、「シグナルライン」と呼ばれる任意の移動平均(一般的に9日)をMACDラインの上にプロットし、これが売買シグナルのトリガーとして機能します。

MACDがシグナルラインの上を横切ったときを買いサイン、MACDがシグナルラインの下を横切ったときに売りサインと判断します。

上記画像はブルーのラインがmacdのライン、オレンジのラインがシグナルライン

MACDは多くの場合、MACDとそのシグナルラインとの距離をグラフ化したヒストグラムとともに表示されます。MACDがシグナルラインより上にある場合、ヒストグラムはMACDのベースラインより上になります。MACDがシグナルラインより下にある場合、ヒストグラムはMACDのベースラインより下になります。トレーダーは、MACDのヒストグラムを使用して、強気または弱気の相場と判断します。

MACDの算出に指数移動平均を使う

指数移動平均(EMA)は、移動平均(MA)の一種であり、直近のデータに対して比重を置くことができます。指数移動平均を使えば、期間内のすべてのデータに同じ重みを適用する単純移動平均(SMA)よりも、直近の価格変動により大きく反応します。

MACDとRSIの比較

RSIは、最近の価格水準に対して市場が買われすぎ、または売られすぎと考えられるかどうかを知らせることを目的としています。RSIは、一定期間の平均的な価格の利益と損失を計算するオシレーターです。

MACDは2つのMAおよびEMAの差の関係を測定し、RSIは最近の価格の高値と安値に関連して価格の変化を測定します。この2つの指標は、しばしば併用されます。

これらの指標はともに市場の勢いを測定しますが、測定する要素が異なるため、時に相反する指標を示すこともあります。例えば、RSIが70を超えている状態が続くと、最近の価格に比べて市場が買いに傾きすぎていることを示しますが、MACDでは市場がまだ買いの勢いを増していることを示します。どちらのインディケータも、価格との乖離を示すことで、今後のトレンドの変化を示唆しますが意味合いが大きく異なります。

MACDの限界

MACDの主な問題点の1つは、反転の可能性を示唆しているにもかかわらず、実際には反転しないことが多くなってしまうことです。もうひとつの問題は、MACDがすべての反転を予測するわけではないことです。実際には起こらない反転をあまりにも多く予測し、実際の価格の反転を十分に予測しないことがあります。

資産の価格が横ばいで推移しているときにその問題はよく起こります。価格の勢いが弱まると、真の反転がなくても、MACDはそれまでの極端な値から離れ、ベースラインに向かって移動していきます。そのため、長期的なトレンド中にMACDが反転のサインを出したとしても鵜呑みにするのは気をつけましょう。

MACDの強み

MACDはトレンドの転換、ダイバージェンス、急激な上昇・下降などを、ヒストグラムで確認などMACD一つで多くの情報を得ることができます。MACDは遅行性の指標です。結局のところ、MACDで使用されるすべてのデータは、株価の過去の値動きに基づいています。過去のデータに基づいているので、必然的に遅れをとることになります。しかし、ヒストグラムでトレンド転換のタイミングを判断できる場合もあります。MACDのこの側面は、将来のトレンド変化の先行指標とみなされます。

MACDとヒストグラムのシグナルにはタイミングの違いがありますので、どちらが良いかは経験を積んでから判断しましょう。

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