2021年03月06日
システムトレード基本と原則 5章
この記事ではトレーディングスタイルとその特徴について確認していきます。
トレードの手法と時間スケールについてです。
キーワードは
順張り(トレンド) 逆張り(スイング) デイトレード 短期トレード 中期トレード 長期トレードです。
自分のトレーディングスタイルを確立していない人はもちろん、すでに行っている自分のトレーディングスタイルを意識することは戦略のブラッシュアップにも効果的です。
トレーディングスタイルの決め方で一般的に言われているのが、
『自分の個性や気質に合ったスタイルにしましょう。なぜならスタイルが合わないと続けることが出来ないからです』と。
そうです。”一般的には”そう言われています。
思い返すと90%の人は負けています。そして本書ではこう綴られています。
トレーディングで『心地よい』と感じるものはうまくいかない。あなたが心地よいなら、皆がそれを行って、皆驚異的な利益を出しているからだ。
システムトレード基本と原則 5章
つまり、多くの人が心地よいと感じるようなスタイルで上手くいくなら90%の人が負けるはずがないと言っています。
本人の適正に合わせる”だけ”でスタイルを決めてはいけない
という筆者からのアンチテーゼです。
Q. 短期と長期ではどちらの方が資金が必要と思いますか?
Q. 短期と長期ではどちらの方が勝率が高い戦略に落ち着くでしょうか?
Q. ペイオフレシオ(平均利益/平均損失)はどちらが多く必要でしょうか?
そのトレーディングスタイルの特徴(必要資金や必要勝率やペイオフレシオ)を知った上で、そして可能であれば自分に合っているスタイルを決定しましょう。
つまり、自分に合う合わないの優先順位を下げて考えます。
日本語ではトレンドは順張り、スイングは逆張りと呼ばれています。
相場は85%がレンジ相場、15%がトレンド相場と言われています。
上の図では、
トレンドトレーダーは15%のトレンドを信じて、価格が伸びるだろうと考え、買います。
逆にスイングトレーダーは85%のレンジを信じて、価格が戻るだろうと踏み、売ります。
その結果、勝率とプロフィットレシオそして保持期間はこうなります。
トレンドトレードは3割ほどの勝率の代わり、利益が損失より3倍以上大きい勝ちで細かい損失を消していくのです。
逆にスイングは利益と損失は同程度で、その代わり勝率を50%以上にすることで勝っていきます。
そのため、スイングの方が資産変動が穏やかな右肩上がりになり、
トレンドは勝てない時期は下がるが、トレンド発生時に大きく上がるグラフになります。
そしてスイングは短期売買を、トレンドは長期保持をする傾向にあり、
この『短期のスイングトレード』vs『長期のトレンドトレード』という二元論で残りを論じていきます。
まず、『システムトレード基本と原則』の筆者は短期派です。
そのため、短期にバイアスがかかっています。
長期派のメリットを多く確認したい場合は、こちらをご確認ください。
いきなり引用から入ります。
多くのサイトを見てみると、トレーダは長期トレードに取り組むのが快適だと感じている。(中略)誰もが心地よいトレードに加わると、相場が反転して人を苛立たせる傾向があり、誰もが手仕舞いを強いられる。
システムトレード基本と原則 5章
私の経験によれば、少数派と一緒にトレードを行うのが、普通は一番良い。だが、少数派と一緒にいるか同じ考えをするのは居心地が悪い。
システムトレード基本と原則 5章
だから、居心地を犠牲にして利益を取れというわけです。
また、資金面からも個人トレーダーには短期トレードを勧めています。
長期の方が多くの資金を必要とするためです。
できる限り多くの範囲に、できる限り長期間にわたって網を投げ、できる限り多くの市場をカバーし、
そして稀に来る急騰を掴む必要があるためです。
20~30銘柄でトレーディングできるだけの資金が必要なのです。
また、ドローダウン(資産が右肩下がりになる期間)も発生します。
これは相場が揉み合い、トレンドが発生しない期間が存在するためです。
そこでは辛抱強く耐えつつ、でも次のトレンド発生まで玉を補充し続ける必要があります。そのため耐えれる資金が必要というわけです。
短期のスイングトレードはその逆、
1つの銘柄にトレード機会が多くあります。
そのため1~2銘柄に焦点を合わせることも可能です。
そして、その中間、つまり多少資金力があれば中期トレードで10銘柄をテリトリーに収めましょう。
長期vs短期の今までの話を図でまとめます。
資金量などの特徴はもちろん、
ドローダウンの大きさなど、心理面にも直接影響する特徴があります。
スイング(逆張り)とトレンド(順張り)、そして短期と長期、これらの特徴を意識し、目指すべきトレーディングスタイルを見つけていきましょう。
スタイルを決めたら次はトレードをする市場を決めましょう。注意点がいくつかあります。
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