2021年05月11日
スプレッドとは簡潔にいうと1通貨の取引にかかる手数料のことです
まずは次のようなレートのときに取引するとしましょう
ドル/円 | 買値(Ask) | 売値(Bid) |
1ドル | 101円 | 100円 |
FXでは買値をAsk、売値をBidと呼びます
スプレッドはFX会社によって設定されていて、同時刻のAskとBidのレートは基本的に異なっています
表のレートでは1ドルを買い、直後に1ドルを売ると手数料として1円かかるのでスプレッドは1円となります
今回の例では話を単純にするため100円、101円とキリのいい数字を使っていましたが、スプレッドは0.001~0.01円台で設定されていることが多いためFX会社の取引画面では次の様に表示されます
またFXの用語ではスプレッド(広がり)が広い、狭いという表現をよくしますが、BidとAskの差が広いか狭いかを表しています
スプレッドには基本的に「銭」という単位が用いられます
ただし取引する通貨ペアが日本円を含むか含まないかで違う単位を使います
ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円など通貨ペアに日本円を含む場合は「銭」を使います
1銭 = 0.01円なので100円80銭と言う時には100.80円を意味します
例えば「円が〇円変動」、「米ドルが〇米ドル変動」などとそれぞれの通貨の単位で表現してしまうと表現がバラバラになってしまいます
なのでドル/ユーロ、ドル/ポンド、ドル/豪ドルなどどちらにも日本円を含まない場合の通貨の単位には「pips」を使います
pipsはFXで用いられる通貨の共通単位です
1pip = 1銭 = 0.01円
1pip = 0.01セント = 0.0001ドル
100.000円→100.800円にレートが変動した場合、80pips上がったといった使い方をします
スプレッドは1通貨の取引にかかる手数料を示しています
Ask | Bid | |
ドル/円 | 100.002 | 100.000 |
上の表ではBidとAskの差が0.002円なのでスプレッドは0.2銭です
なので100ドル、1000ドル分の取引をした場合はその通貨量分手数料がかかります
100(ドル) × 0.2(銭) = 20銭 = 0.2円
1000(ドル) × 0.2(銭) = 200銭 = 2円
スプレッドはBidとAskの差であり、この2つは実際には常に変動していますが、取引の度に変わると計算がしにくくなります
なのでFX会社は基本的に固定されたスプレッドを提示しています
これを「固定スプレッド」または「原則固定」と言います
固定スプレッドは同じ通貨ペアでもFX会社ごとに違います
A社 | B社 | |
ドル/円 | 0.1銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.6銭 | 0.4銭 |
ユーロ/ドル | 0.4pips | 0.7pips |
A社はドル/円のスプレッドが狭いですが、ユーロ/円はB社よりも広くなっています
このようにFX会社によって通貨ペアごとのスプレッドが違います
なのでFX会社を選ぶ際には自分が取引したい通貨ペアのスプレッドが狭いかどうかを確認するのが大事です
スプレッドは基本的に固定ですが、以下の様なきっかけで固定でなくなり、スプレッドが広がる場合があります
世界的な不況とは〇〇ショックという様なできごとがきっかけになったりします
近年ではリーマンショックやコロナショックなどの出来事が記憶に新しいのではないでしょうか?
また市場の取引量が減った時というのは例えば、日本の市場は開いていても主要な市場(NY市場)が閉まっているなどです
主要な市場の動きがないため、様子見をしているトレーダーが多いなど市場の流動性がない時などにFX会社は固定スプレッドを一時的に解除することもあります
この様に大きな出来事や時間帯によって固定スプレッドが解除されて想定よりも手数料がかかることがあるということを知っておきましょう
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