2021年05月18日
pipsとpipetteとは、為替レートの単位のことです。
為替レートは例えば1ドルが100円ちょうどであれば分かりやすいのですが、毎秒価格が変動するなかで10秒前は100.23円だったり、5秒前は100.25円だったりします。pipsはこの時の0.01円などの単位を表しています。
1m(メートル)は100cmと変換されるように、世の中の単位には1/100や、1/1000を差す単位があります。このような単位と同じようにFXにではpips、pipetteを使って価格の変化を表します。
レートの変化を表すのに毎回0.01円などと表記するのが面倒なのでpips、pipetteという単位が使われます。日常生活でも1cmのことを0.01mとは表記しませんよね。これと同じで、1pipやpipetteは常習的に使われる単位となっています。
日頃使い慣れていない単位ですが、証券会社のサイトなどでスプレッドが0.2pipsなど表記されている場合もあり、正しく理解しておく必要があります。
1pipがいくらを表しているかは通貨ペアが日本円を含むか含まないかによって変わります。
ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円など通貨ペアに日本円を含む場合は1pip = 0.01円 = 1銭を表します。
USD/JPY = 100.230
の場合のpipsは0.03の部分です。
ドル/ユーロ、ドル/ポンド、ドル/豪ドルなど通貨ペアに日本円を含まない場合は1pip = 0.0001通貨単位を表します。
0.0001通貨単位とはドルであれば0.0001ドル、ポンドであれば0.0001ポンドを意味します。
pipetteは日本通貨以外の組み合わせで使われる単位で、少数第5桁目になります。具体例は
EUR/USD = 1.18052
の場合、末尾の2がpipetteになります。その上の位の5がpipsにあたります。
証券会社によっては、海外通貨の組み合わせでは少数第4桁までしか表示されてない場合があり、その時はpipetteは表示されません。
pipsから損益額と投資効率を計算してみましょう。
以下はドル/円で取引した場合の損益の計算式です。
損益 = 獲得pips × 0.01円 × 取引通貨数
仮にドル/円の取引で100.00円の時に10,000ドルを買い、100.20円で売った場合は20pips獲得し、利益は2000円です。利益の計算は以下のようになります。
20pips × 0.01円 × 10,000通貨 = 2000円
pipsを使うことで損益だけでは判別できない投資効率を割り出せます。ドル/円の取引における次の2つのトレードの投資効率を考えてみましょう。
買値 | 売値 | 取引通貨数 | 利益 | |
A | 100.00円 | 100.30円 | 10,000ドル | 3,000円 |
B | 100.00円 | 100.10円 | 30,000ドル | 3,000円 |
AもBも利益は3,000円ですが、獲得pipsが異なります。Aは30pips、Bは10pipsなのでAの方がBよりも利益の幅が大きく投資効率が良いと言えます。利益だけでは判別できないトレードの成果を表しているため、獲得pipsでそのトレードの良し悪しを評価することができます。
pips, pipetteの意味を理解できればpipsで表記されたスプレッドも理解できます。FX会社のスプレッドをみたり、実際にトレードしてさらに理解を定着させましょう。
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